FAT47の底辺インフラ議事録

学んだことのメモ帳です

MariaDB5.2.8の特徴とインストール方法

MariaDBMySQLに機能拡張や性能改善を行い、新しいストレージエンジンを追加したオープンソースプロダクト。

MariaDBの特徴

Ariaストレージエンジンをデフォルト採用。
AriaストレージエンジンはMyISAMストレージエンジンの後継にあたるもので、
耐障害性の向上と複雑なクエリの高速処理の実現といった特徴がある。
現時点ではトランザクションに対応していない。
以前はMariaストレージエンジンという名称だったが、2010年にAriaに改名

多種のストレージエンジン
MySQLに含まれていないもので、Aria以外にも以下のストレージエンジンを搭載している。

ストレージエンジン 説明
PBXT PrimeBase社によるストレージエンジン 詳細はこちらの記事参照
XtraDB InnoDBストレージエンジンをベースに開発されたもので、互換性がある。最近のハードウェア環境に特化した仕様で、I/Oスレッドのマルチ化や、Buffer pool等のロック機構の修正がされており、既存のInnoDBと比べると、マルチコア・マルチディスク環境でより性能が向上するようになっている。
FederatedX Federatedの代替で、今では開発が実施されていないFederatedストレージエンジンの最新版となる。Federatedの詳細はこちら
OQGRAPH MariaDB5.2よりサポート開始されたストレージエンジン。詳細がよくわからないけど、ツリー構造を扱えるのかな?
SphinxSE MariaDB5.2よりサポート開始されたストレージエンジン。全文検索エンジンSphinxをサポートする。データの実体はストレージエンジンに保持せず、Sphinxがインデクシングと検索を行う。
IBMDB2I MySQL 5.1.54から削除されたストレージエンジン。DB2のテーブルとMySQL上のテーブルをつなぐ。詳細はこちら


MariaDBインストール方法

基本的にMySQLのインストール方法と一緒なので楽だと思います。
環境CentOS5.6 64bit

事前準備

cd /home/work
wget http://downloads.askmonty.org/f/mariadb-5.2.8/kvm-tarbake-jaunty-x86/mariadb-5.2.8.tar.gz/from/http://mirrors.fe.up.pt/pub/mariadb

groupadd -g 801 mysql
useradd -u 801 -g 801 mysql

展開とmake

tar zxvf mariadb-5.2.8.tar.gz
cd mariadb-5.2.8
./configure --prefix=/usr/local/mariadb5.2.8 --with-named-curses-libs=/usr/lib64/libncurses.so.5
make
make install

#コンフィグファイルのコピー

cp /home/work/mariadb-5.2.8/support-files/my-medium.cnf /etc/my.cnf


#シンボリックリンクの作成

ln -s /usr/local/mariadb5.2.8 /usr/local/mysql

#DBの初期化スクリプト実行

cd /usr/local/mysql/
bin/mysql_install_db --user=mysql

#所有権の変更

chown -R root .
chown -R mysql var
chgrp -R mysql .

#起動スクリプトのコピー

cp /home/work/mariadb-5.2.8/support-files/mysql.server /etc/init.d/mysqld
chmod 755 /etc/init.d/mysqld 

#自動起動設定

chkconfig --add mysqld
chkconfig --list mysqld
mysqld          0:off   1:off   2:on    3:on    4:on    5:on    6:off

service mysqld start

rootのパスワード設定とかは下記参照
CentOS5.6にMySQL5.5.15をソースコードからインストール