MariaDB5.2.8の特徴とインストール方法
MariaDBはMySQLに機能拡張や性能改善を行い、新しいストレージエンジンを追加したオープンソースプロダクト。
MariaDBの特徴
Ariaストレージエンジンをデフォルト採用。
AriaストレージエンジンはMyISAMストレージエンジンの後継にあたるもので、
耐障害性の向上と複雑なクエリの高速処理の実現といった特徴がある。
現時点ではトランザクションに対応していない。
以前はMariaストレージエンジンという名称だったが、2010年にAriaに改名
多種のストレージエンジン
MySQLに含まれていないもので、Aria以外にも以下のストレージエンジンを搭載している。
ストレージエンジン | 説明 |
PBXT | PrimeBase社によるストレージエンジン 詳細はこちらの記事参照 |
XtraDB | InnoDBストレージエンジンをベースに開発されたもので、互換性がある。最近のハードウェア環境に特化した仕様で、I/Oスレッドのマルチ化や、Buffer pool等のロック機構の修正がされており、既存のInnoDBと比べると、マルチコア・マルチディスク環境でより性能が向上するようになっている。 |
FederatedX | Federatedの代替で、今では開発が実施されていないFederatedストレージエンジンの最新版となる。Federatedの詳細はこちら |
OQGRAPH | MariaDB5.2よりサポート開始されたストレージエンジン。詳細がよくわからないけど、ツリー構造を扱えるのかな? |
SphinxSE | MariaDB5.2よりサポート開始されたストレージエンジン。全文検索エンジンのSphinxをサポートする。データの実体はストレージエンジンに保持せず、Sphinxがインデクシングと検索を行う。 |
IBMDB2I | MySQL 5.1.54から削除されたストレージエンジン。DB2のテーブルとMySQL上のテーブルをつなぐ。詳細はこちら |
MariaDBインストール方法
基本的にMySQLのインストール方法と一緒なので楽だと思います。
環境CentOS5.6 64bit
事前準備
cd /home/work wget http://downloads.askmonty.org/f/mariadb-5.2.8/kvm-tarbake-jaunty-x86/mariadb-5.2.8.tar.gz/from/http://mirrors.fe.up.pt/pub/mariadb groupadd -g 801 mysql useradd -u 801 -g 801 mysql
展開とmake
tar zxvf mariadb-5.2.8.tar.gz cd mariadb-5.2.8 ./configure --prefix=/usr/local/mariadb5.2.8 --with-named-curses-libs=/usr/lib64/libncurses.so.5 make make install
#コンフィグファイルのコピー
cp /home/work/mariadb-5.2.8/support-files/my-medium.cnf /etc/my.cnf
#シンボリックリンクの作成
ln -s /usr/local/mariadb5.2.8 /usr/local/mysql
#DBの初期化スクリプト実行
cd /usr/local/mysql/ bin/mysql_install_db --user=mysql
#所有権の変更
chown -R root . chown -R mysql var chgrp -R mysql .
#起動スクリプトのコピー
cp /home/work/mariadb-5.2.8/support-files/mysql.server /etc/init.d/mysqld chmod 755 /etc/init.d/mysqld
#自動起動設定
chkconfig --add mysqld chkconfig --list mysqld mysqld 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off service mysqld start
rootのパスワード設定とかは下記参照
CentOS5.6にMySQL5.5.15をソースコードからインストール